J'A`L復活vsLCC

日航、コスト減で手綱ゆるめず 翼改造で10億節約 2013/12/1 7:00
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2903S_Z21C13A1000000/?dg=1
日本航空(JAL)が、為替や燃油価格の変動に備える「攻めのコスト削減」を着々と進めている。日本と東南アジアやカナダなどを結ぶ中距離路線を担う、中型機のボーイング767型機を全面刷新。機内の快適性をアップしながらも、機体の改造や座席の軽量化など燃費の大幅削減を達成した。コスト削減は航空料金にも直結するだけに「JALのアグレッシブなコスト削減への力の入れようは並々ならぬもの」(国内航空会社の幹部)と、ライバルは危機感を強める。法的整理が完了し再上場を果たしてから1年余り。LCCの躍進で激戦が繰り広げられる世界の航空市場で、JALは新しい767を携えて躍進をかけた大勝負に打って出る。
>「スカイスイート767」と呼ぶビジネスクラスは夜行便でも熟睡できるよう、背もたれが180度まで倒れるフルフラット型を導入した。横1列当たりの席数を従来の横方向に6席を配置するタイプから4席配置にしゆったり感を演出した。エコノミークラスも一新し、前席との間隔を10センチ広げることで窮屈さをなくしている。座席間隔を狭めてでも乗客を詰め込もうとするLCCと差異化し、快適な空の旅をぜひ味わってほしいと訴える。
>ただウイングレットの導入コストは、部品価格と装着・点検コストなどを合わせて数億円程度とみられ決して安くはない。翼の大型化に伴う揚力増に耐えるよう補強材も組み込まねばならず、改造は簡単ではない。ウイングレットと補強材による重量増は1.3トンにもなることから、ある程度航続距離が長くないと費用対効果も出にくい。「短距離線では燃費向上効果は1〜2%止まり」(船曳グループ長)。JALは767-300ERを全32機保有するが、中距離路線用の9機に絞ってウイングレットを装着するのはこうした理由による。
>座席背面のカバーには炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を採用。従来は金属製で複数に分かれていた部品をプラスチックで一体成型した点にポイントがある。「薄く成型でき接合部のネジも不要。部品点数を極限まで削減できた」(片田アシスタントマネージャー)。ほかにもポリカーボネート樹脂や帆布を多用し、座席の骨組みなどを除き金属部品を大幅に減らしている。
>1席当たりの重量は約21キログラムで従来よりわずかに軽くなった。ただこれはディスプレーの大型化やUSB端子、電源端子などの追加を含んでおり、座席単体でみれば大幅に軽くなっている。総座席数を減らしたおかげもあり、エコノミークラス全体では従来機より16%も軽量化を達成できた。
http://www.nikkei.com/news/image-article/?R_FLG=0&ad=DSXNASFK2903V_29112013000001&bf=0&dc=1&ng=DGXNASFK2903S_Z21C13A1000000&z=20131201

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