電投忘却?

衝突防止装置、正常作動せず=山陽新幹線97本運休−保守車両追突事故・JR西
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010072200509
>神戸市須磨区山陽新幹線のトンネルで起きた保守車両追突事故で、JR西日本は22日、保守車両の衝突防止装置が正常に作動していなかったと発表した。車両同士が300メートル以内に接近した場合、鳴るはずの警報が作動しなかったという。同社が原因を調べている。
>車両同士の距離が約300メートル以下になると警報が鳴り、ブレーキがかかる仕組みだが、今回は鳴らなかったという。117メートルまで近づいた時点で自動ブレーキが作動したが、間に合わなかったとみられる。

 別の記事*1では,運転手が「警報を聞いて手動ブレーキをかけたが間に合わなかった」と供述しているので,当事者証言と運行記録が矛盾する。このような場合,運転手が保安装置の電源投入を忘れて,それを誤魔化すために物理的電気的に聞こえないものを聞いた可能性がある。タコメータ(車上運行記録)が非常ブレーキの作動を記録していても,手動か自動かを記録できないときによくある矛盾ですよ。
 それに117300m手前で緊急停止ブレーキが自動的に作動するシステムでは,4045km/hの速度なら問題なく衝突前に止まれます。運転手の居眠り運転の可能性が最も高いと推測されます。一番眠気を誘う未明の04時台なんだし。

*1:「両車両には、JR西のグループ会社作業員ら計8人が乗務。トンネル保守車両の運転手は、県警の事情聴取に「トンネル内は土煙が舞い、視界が悪かった。警報は鳴ったが、非常ブレーキはかからず、手動ブレーキも間に合わなかった」と説明しているという。」http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100722-OYO1T00658.htm?from=main1