推定原因?

 胴体着陸は,「操作取消のエアポケット」*1,誘導路誤侵入は,「C値の悪魔」*2が疑われる。前者は,アラートでシステム的に対応可能だが,後者はパイロットや航空管制官の注意力に依拠するほかない。もちろん「ノータムを良く読んどけ」「地上滑走機の目視に手を抜くな」と注意するのは簡単だが,特に,「魔の11分(クリティカル・イレブン・ミニッツ)」*3が経過した着陸直後は,パイロットであれ航空管制官であれ,一番ほっとするひと時だから,最も心のエアポケットが生じやすい。

*1:人間は,なぜか取消を忘却して取消前の記憶が残るという性質

*2:ルーティン操作は無意識に近い状態で操作をしてしまう

*3:航空事故の発生率は,離陸滑走開始後の3分間と着陸前の8分間が最も高いという統計