生産圧力

 月並みだが、過密ダイヤで遅延発生でも回復運転して定時運行!という生産圧力が背景原因にあることは疑いがない。事故調の公式報告*1だって

 本件運転士のブレーキ使用が遅れたことについては、虚偽報告*2を求める車内電話を切られたと思い本件車掌と輸送指令員との交信に特段の注意を払っていたこと、日勤教育を受けさせられることを懸念するなどして言い訳等を考えていたこと等から、注意が運転からそれたことによるものと考えられる。
 本件運転士が虚偽報告を求める車内電話をかけたこと及び注意が運転からそれたことについては、インシデント等を発生させた運転士にペナルティであると受け取られることのある日勤教育又は懲戒処分等を行い、その報告を怠り又は虚偽報告を行った運転士にはより厳しい日勤教育又は懲戒処分等を行うという同社の運転士管理方法が関与した可能性が考えられる。

と広義の生産圧力を露骨*3に指摘している。

*1: http://araic.assistmicro.co.jp/railway/report/RA07-3-1-1.pdf(PDF)

*2:直前の駅でオーバーランしたことについて運転手が車掌に過小報告を求めたこと

*3:役所が発表する公務員の文章としてはという意味