速度照査型ATS

ATS担当「新型なら速度超過防げた」 前社長公判 2011.2.2 13:02
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110202/trl11020213070003-n1.htm
>平成8〜11年当時に安全対策室でATS整備計画を担当した社員が出廷、8年12月に起こったJR函館線の貨物列車脱線事故について、「新型ATSがあれば防げた」ケースとして、社内資料に盛り込んだ真意を検察官から尋ねられ、「新型ATSの速度超過防止の機能が働くと思った」と証言した。
>検察側は、山崎被告が鉄道本部長だった8年12月にJR函館線で起きたカーブでの貨物列車の脱線事故について、ATS設置計画を検討する社内会議で「新型ATSが設置されていれば防げた事例」として報告されていたため、山崎被告がカーブでの脱線事故の危険性を認識していたと主張。一方弁護側は、報告書の内容では、脱線事故が起きるかもしれないと考えるのは不可能だった、などと反論している。

 証言で出てきたJR北の函館事故は↓。

函館本線大沼事故
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%89%84%E9%81%93%E4%BA%8B%E6%95%85_(1950%E5%B9%B4%E3%81%8B%E3%82%891999%E5%B9%B4)#.E5.87.BD.E9.A4.A8.E6.9C.AC.E7.B7.9A.E5.A4.A7.E6.B2.BC.E4.BA.8B.E6.95.85
>1996年(平成8年)12月4日 5時49分ごろ、JR北海道函館本線大沼 - 仁山間下り急勾配の曲線で、札幌貨物ターミナル発梅田行きの貨物列車中のコンテナ貨車20両すべてが脱線した。
>制限速度が60km/h (300R) の事故現場を下り急勾配で加速されて115km/h前後で進入した(タコグラフによる)。
>1997年2月7日、JR北海道副支社長が1976年10月、1988年12月姫川事故に続く大沼付近での3度の過速転覆事故を承け現場に速度照査装置設置を発表した。

HAKODADI Vol.2 (IZA!版)
1996年、函館線の貨車脱線事故 2009/07/09 11:21
http://hakodadi.iza.ne.jp/blog/entry/1123040/
>函館線の事故の様子を当時の新聞記事などから要約
>==========
>JR脱線、貨車大破 傾くレール、30メートル転落
函館本線で貨物列車が脱線
http://www.iza.ne.jp/images/user/20090709/544532.jpg

 ちなみに,これより前↓から,曲線過速度脱線事故は,問題視されてた。鉄道に携わる者には公知の事実で,知らない,危険を感じない,なら不思議の不思議。

1.3.13 鹿児島本線特急列車曲線過速度脱線事故
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%89%84%E9%81%93%E4%BA%8B%E6%95%85_(1950%E5%B9%B4%E3%81%8B%E3%82%891999%E5%B9%B4)#.E9.B9.BF.E5.85.90.E5.B3.B6.E6.9C.AC.E7.B7.9A.E7.89.B9.E6.80.A5.E5.88.97.E8.BB.8A.E6.9B.B2.E7.B7.9A.E9.81.8E.E9.80.9F.E5.BA.A6.E8.84.B1.E7.B7.9A.E4.BA.8B.E6.95.85
>1974年(昭和49年)4月21日 13時50分ごろ、鹿児島本線西鹿児島(現在の鹿児島中央) - 上伊集院間(当時広木駅は未開業)で上り特急電車「有明2号」(583系12両編成)が300Rの曲線に制限速度65km/hを大きく超える速度で進入して1両目・2両目車両の第1軸が脱線した。負傷者78名で、進入速度は推定95km/hとされている。原因は運転士が出発以降速度制限を無視して加速を続けたこと。
>2005年4月25日に起きた福知山線脱線事故と似通った発生条件であり、繰り返し発生を警告する曲線過速度脱線事故になっている。