匿名の正直者

 同様の非懲罰的な報告制度では,匿名性を徹底すべきとの意見が強く*1,実際に航空機事故関連のインシデント(小事故)報告では内外で採用されている。

平成15年度 ヒューマンファクター概念に基づく海難・危険情報の調査活用等に関する調査研究 最終報告書
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2003/00988/mokuji.htm
7.3 航空分野におけるインシデント情報の報告、活用体制
(1)米国におけるASRS(航空安全報告制度:Aviation Safety Reporting System)
<前略>
 安全報告制度の具備すべき要件として、
・免責性(報告者が処罰されないこと)
・秘匿性(匿名性を堅持すること)
・公平性(第三者機関が運用すること)
・簡易性(手軽に報告できること)
・貢献性(安全推進に貢献していること)
・フィードバック(確実に役立っていることを本人に伝えること)(自己顕示欲、表現欲を充足させること)
が必要である。<後略>
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2003/00988/contents/0016.htm

*1:「匿名の卑怯者」とか「匿名の臆病者」とかいう指摘はないw