モラール

 某社では,ベテラン整備士が一斉に退職する騒ぎとなったらしい。航空会社も企業だから,企業のポリシーや上司との人間関係に問題があったのかもしれない。パイロットもベテラン整備士も,今は廃れた職人魂と技術屋根性が残っているので,航空の安全が保てないなら辞表を叩きつける気概の人が結構多い。*1
 こういう人たちのモラールが,航空の安全を縁の下で保っていることに,多くの乗客が理解してくれたらと思う。自分が整備した機体が落ちて乗客乗員が全員死亡したため,それが自分の整備と無関係であっても,二度とスパナを握らなくなった人を知っている。

*1:知人の整備士は未だにスパナで新人のヘルメットを叩いてスパルタ教育しているみたい