『海底からの生還』*2

 海底で遭難した潜水艦からの乗員救出システム(モンセンの肺,レスキューチェンバー)を開発した男の物語。お役所仕事と縄張り争いに翻弄されるところで苦笑の連続。だけど,その粘り強さには脱帽。<(_ _)> 公務員の方や半官半民組織の方には一読をお勧めする。

 <参考>もしもあなたが潜水艦事故で航行不能の潜水艦に閉じ込めれたら・・・
(1) 個人脱出
 浅い海底では,スタンキーフード(モンセンの肺)という個人脱出用具を装着して潜水艦より脱出する。水深100m程度からの脱出も可能とされているが潜水病の危険があり(死ぬよりマシだが),安全に脱出できるのは50mでしょう。
(2) レスキューチェンバー
 海上の救助船から釣鐘状の対圧カプセルを潜水艦に降ろし,潜水艦の脱出ハッチに接続して潜水艦乗員を乗り移らせた後,海面上へ引き上げて救助船に収容する。
(3) DSRV
 深海救難艇(DSRV)という小型深海潜水艇を,潜水艦まで海中を自航させ,潜水艦の脱出ハッチに接続して潜水艦乗員を乗り移らせ,同救難艇に収容する。