追記:巷のコメント

 ちまたのコメントを見てると,刑事事件と民事事件の判決をごっちゃにしている感を受けました(法律知らなければ無理もないですし,たいていの人は法学なんか知らないから,当然ですね)。刑事事件では,被害者のチョンボを「過失」と言わず「落ち度」と言います(一般から見たら,法律マニアック用語でしょう)。民事事件は金を払わせるか(差止めするか……)がメインになり,「過失相殺」という考え方もあります。しかし,刑事事件は「被告人に刑罰を与えてよいか,与えるならどの程度」が問題になるので,おのずと分析ツールが違います(ウインドウズとマックくらい違う)。
 ここらへんは,法律家や法曹が,一般人向けに,キチンと説明・啓蒙しないといけないような予感あり。
 ただ,皆様が裁判所に問題解決機能の熱い視線を送っていることには,日本の裁判所への期待の高さの現われでしょう(それは素直にいいことだと思う)。判例の集積によって,法の解釈が定まっていくのが慣例です。できたばかりの法律は,当初の混乱が避けられないのが難点ですが。