安全の礎五十回忌法要

鶴見事故「風化させないで」 五十回忌法要 遺族訴える
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20121110/CK2012111002000109.html
>憎しみは消えても悲しみは残る。事故五十年を機に、武井さんは思う。「尊い犠牲の上に、今の鉄道の安全が成り立っていることを多くの人に知ってほしい。決して事故を風化させてはいけない」
>法要では、JR東日本の柳下尚道常務が、「鶴見事故を忘れることなく、事故を起こさないことを誓う」とあいさつ。現場の社員を代表し、矢向車掌区主務車掌の浦野有三さん(34)も慰霊碑の前で、「安全の先にある安心を乗客に提供できるよう、安全確保にまい進する」と決意を述べた。
鶴見事故は一九六三年十一月九日夜に発生。旧国鉄は事故を教訓に安全対策を進め、安全運行の礎となった。 (中沢誠)
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 鶴見事故は,二軸貨車のピッチングや蛇行動等の解析を産み*1鉄道車両工学の車体設計や整備面の安全に寄与したことはあまりにも有名で,尊い礎にあらためて感謝合掌 (-人-)。
 鉄路は単純二次元移動に見えて,実は,よくある曲線開始点と終了点の両付近で競合脱線*2が起きやすいので,三次元のカント*3や護輪軌条(脱線防止ガード)の設置*4,自動塗油器の設置へと改良安全措置がとられているが,鶴見事故の教訓が生かされている。その後も日比谷線中目黒事故*5を教訓に更なる安全確保の道へ進む。