不安全な墜落で炎上引退

成田貨物機炎上、機首上げ遅い 運輸安全委報告
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010041601000125.html
>成田空港で昨年3月、貨物機の米フェデックス80便MD11が着陸に失敗して炎上、乗員2人が死亡した事故で、運輸安全委員会は16日、着陸時に機首を上げる操作が通常より少し遅れ、主脚が滑走路に強く接地、機体がバウンドしたとする事故調査の経過報告を公表した。
>安全委によると、航空機は着陸直前、機首をやや上げて緩やかに主脚を接地させ、その後機首をゆっくり下げる。事故機は機首上げ操作が遅く、さらに主脚接地前から操縦かんを前に倒して機首下げ操作していた。

2人死亡フェデックス事故、操縦ミスの可能性
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100416-OYT1T00548.htm
>成田空港で昨年3月、米フェデラルエクスプレスフェデックス)の貨物機(MD11型機)が着陸に失敗し、米国人の乗員2人が死亡した事故について、運輸安全委員会は16日、調査経過を公表し、着陸直前に操縦かんを大きく押し込んで機首を下げる操作が行われていたことを明らかにした。
>フライトレコーダー(DFDR)の飛行記録などによると、機体の接地直前に操縦かんが大きく押し込まれ、最初の接地直後、機体が小さくバウンドするとともに、約1秒後の時間差で機首を下げた。このため、2度目の接地で大きな衝撃を受け、さらに約5メートルの高さまでバウンドした。操縦かんが再び押し込まれ、3度目の接地ではさらに大きな衝撃となり、機体は回転しながら炎上した。
>同委員会は、接地前に操縦かんを大きく押し込む操作は「一般的ではない」としている。今後は、こうした操縦かんの操作の理由について、〈1〉強い風の影響で機体が不安定になり、意図していたより操作が大きくなった〈2〉MD11型機の機体特性に合わせ、通常とは異なる操縦を行った――などの可能性を検証し、調査報告書にまとめる。
>(2010年4月16日11時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20100416-OYT9I00708.htm

 着陸とは安全な墜落と言われるが,当時の交信記録によるとガストやウインドシェアによる異常姿勢にコパイが言及してないから,読売はクレジットのような標題にしたんだろうけど,危機的な異常姿勢の修復中は,交信しているヒマがないことは,JAL123便御巣鷹山事故でわかろうかと。クリティカル11ミニッツで殉職したキャプテンとコパイに改めて黙祷。<(_ _)>
 米搗きバッタ着陸*1となったらジャジャ馬を乗りこなすよりも難しい。

*1:英語では「グラスホッパ・ポンピング」とは言わないで「イルカ跳ね:ポーパイジング」という。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%82%BA%E7%8F%BE%E8%B1%A1