小島噴火して空路壊滅

火山灰、ロシア到達…欧州空港閉鎖24か国に
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100417-OYT1T00675.htm
>【ロンドン=大内佐紀、是枝智】アイスランドの火山噴火による欧州の空の乱れは17日も収束の気配がなく、火山灰は風に乗ってロシア国内まで到達。
>ユーロコントロールによると、17日は全欧州で運航が予定される約2万2000便の7割強の約1万6000便が飛べなくなるとの見通しを示した。

 1982年6月28日1342時(UTC),BAのシティ・オブ・エジンバラ号のB4が,インドネシア上空で薄いモヤの中に入り,機上レーダー上は異常なエコーもないのに,セントエルモの火がコックピットのフロントグラスを走り,まもなくエンジン4発全部が順次フームアウトしてグライダー状態で滑空可能時間20分に陥るという重大インシデントが発生している。このインシデントの犯人は,今回のようなジャワ島のガルングン火山の爆発噴煙だったから,欧州各国の措置は当然。
 ちなみに上記Coエジンバラ号は,墜落予定5分前に第4エンジンのリスタートに成功し,次いで第3,第1,第2の順でエンジンのリスタートにこぎつけ無事生還したが,コックピットのフロントグラスは火山灰の微細粒子の吹き付けで曇りガラス状態となり,エンジンの燃焼室の高圧タービンや高圧ノズルベーンは,火山灰の瀬戸物焼きがびっしり付着していた。*1
 ところで,誰かアイスランド政府の火山管理瑕疵で損害賠償請求をしたりしないだろうか。金融管理の瑕疵もあったし(。_・☆\ ベキバキ

*1:この「エジンバラ号インシデント」は,スタンリー・スチュワート著/十亀洋訳「墜落か生還か 緊急事態発生」第9章,講談社(2000/08)に詳しい。