見逃せない(怒

機長の判断軽視 スカイマークに厳重注意<2010年3月9日20:16>
http://news24.jp/articles/2010/03/09/07155003.html
>航空会社「スカイマーク」が先月、羽田空港で、体調が悪く、十分に声が出ない客室乗務員を機長が交代させるよう求めたにもかかわらず、交代させずに運航していたことがわかった。スカイマークは、この日のうちに交代を求めた機長の契約を解除していた。
スカイマークの会長らは「声は十分に出る」と判断したということだが、国交省は9日、運航の決定権を持つ機長の判断に従わないことは規定違反だとして、スカイマークを厳重注意した。

社長「なぜ飛ばない」=機長の安全判断に介入−スカイマークに厳重注意・国交省
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010030900691
スカイマークの西久保慎一社長と井手隆司会長が先月、体調不良の客室乗務員を交代させるよう求める機長の安全上の判断に対し「なぜ飛ばない」などと介入し、最終的に機長を交代させた上で乗務員をそのまま乗務させ、羽田発福岡行き便を運航していたことが9日、分かった。国土交通省は同日、「安全運航を脅かしかねない行為」として、西久保社長らを呼んで文書で厳重注意した。
国交省によると、航空法に基づく同社の運航規定では、機長には安全管理上の権限がある。乗員の健康も「安全運航上の問題」に当たり、不安がある場合、どのような措置を取るかの最終決定権は機長にある。(2010/03/09-19:04)

体調不良のスカイマークCA、社長一声「交代ならぬ」
http://www.asahi.com/national/update/0309/TKY201003090353.html
スカイマークの機長が、体調不良で声が十分に出ない客室乗務員(CA)を交代させようとしたところ、西久保慎一社長と井手隆司会長が認めず、逆に機長を交代させて運航を強行していたことがわかった。
航空法は機長に乗員への指揮権を与えており、個々の運航では機長の判断が最優先される。同社の運航規定でも、安全に対する最終決定権は機長にあると定められている。また、CAは保安要員で、非常時に大声で乗客を避難誘導する役割がある。
>ところが、事態を聞きつけた西久保社長は「健康上、問題はない」として認めず、安全統括管理者の井手会長も「会社の命令」として交代なしに運航するよう指示したという。機長は「安全が確保できない以上飛べない」と拒否したため、社長らは機長を交代。次の機長がCAの交代なしの運航を受け入れ、約1時間遅れで出発させたという。
>この問題で機長と社長らが口論になったといい、機長は、この際に社長らが「手をあげた」などとして警視庁東京空港署に被害届を提出。同署が経緯を調べているという。同社は機長との雇用契約を即日解除した。
>元機長で航空評論家の前根明さんは「CAはサービス要員であると同時に保安要員。万が一を考えて交代を指示した機長の判断は妥当だ。経営者が権威をもって、安全を封じ込めるような体質は改められるべきだ」と話している。

(3/10追記)
機長判断介入、スカイマークに厳重注意
http://www.mbs.jp/news/jnn_4374899_zen.shtml

 キャプテンとディスパッチャの声は神の声!という航空常識が通用しないLCC*1って…(怒)…。
 キャプテンを交代させてパイロット精神に反する」として即日解雇してまで社長が介入し,健康不良のキャビンクルーで運航を強行する航空会社ってどうよ…( ゚Д゚)ポカーン…。コンプライアンス以前の安全運航精神というモラルハザードの問題↓。

【BC/SKYの不安全運航一覧】

  • 2006年3月:抜本修理すべき機体を期限を9ヶ月過ぎまで放置
  • 2005年〜:経営陣の方針に批判的なパイロットや整備士らが数十人規模で退職
  • 2007年4月:整備漏れ航空機を把握後も運航
  • 2007年11月:着陸機内でカートが客室通路に飛び出す事故で乗客2名が骨折等
  • 2008年3月:気象レーダの故障機を把握しても修理せずに往復2便に就航
  • 2008年6月〜:機長退職による運休が続く