飛んだC-X

空自の国産次期輸送機、試作1号やっと初飛行*1
http://www.asahi.com/national/update/0126/NGY201001260007.html
>国産の輸送機としては35年ぶりに開発が進められている航空自衛隊の次期輸送機(CX)の試作1号機が26日、岐阜県各務原市の空自岐阜基地で初飛行した。
>CXは防衛省が2001年度から国産のC1輸送機の後継として開発を始めた。川崎重工業で開発が進められ、当初は07年9月ごろの初飛行を予定していたが、胴体の強度不足など不具合が相次いで発覚し、配備が遅れていた。

 試作機で,重量超過や強度不足でファーストフライトが伸びるのはほぼ常識。B747,DC10〜B787まで,みんな二乗三乗法則の悪魔から重量軽減vs強度不足のトレードオフに悩んで産まれて大きくなったのだよ。*2
 正式には,第二次C-Xで,ファーストフライトは型式名XC-2。前任機C-1は操縦して墜落寸前までやったけど(ただしシミュレータw),XC-2もステアリング握って操縦特性を感じてみたい。
 もっともC-Xのエンジンは,供給代理店商社のお家騒動分裂〜官製談合〜防衛汚職で,供給が先行き不透明になったから,片肺飛行機という洒落は勘弁して欲しい。そういえば,ロッキード・トライスター1011もエンジンどころか,小さい玉ながら「右翼」が脱落して,売り込み納入経緯がダッチロール状態だったっけw*3

*1:「やっと」は余計じゃわい,と思ったのは私だけだろうか。

*2:昔の航空記者ならそこらへんのサイドストーリも書いたもんだけどねー。

*3:個人的には,当時ではB4よりもL1011の方が総合成績は上だと思う。