重量削減至上命題

 航空機は,初期設計段階から見るば試作段階や実用設計段階になると,様々な改良や補強やオプション部品の追加で*1,重量超過に苦しむ。機体の重量増は有償ペイロードの減少を意味するから,コスト削減ならぬ重量削減が至上命題となる。ゆえに構造材はもちろん*2,ビス&ナット〜ケーブルに至るまで,グラム単位いやミリグラム単位の重量削減が至上命題となる。軽量素材との交代が考えられるが単価が高いのでコスアップが避けられないから,一番簡単低コストなのは安全率を加味しつつ強度の限界ギリギリまで「ファイの削減」である。ビス&ナット〜ケーブルに至るまで。ただビス穴のファイ削減は重量増(筐体部分の増加)となるから行われないのが普通である。
 推測だが,ここらへんに原因があるのではないだろうか。

*1:トイレや座席の仕様部品の追加を含む

*2:名車フェアレディZでは構造材に穴を空けて重量削減に努めたのは有名