斧事件の刑事判決

 刑事事件の判決文がリアル社会の判例時報で公開された。法律の適用とか解釈とかゴチャゴチャしたことはさておいて*1模倣犯の出現まで招いた事前通報なきバルナビリティの公開は,モラルからしてやっちゃいかんよな〜。やられた被害者になって見れば即わかる。
 それに,裁判で「パスワードのアクセス制御があったとは知らんかったとですねん。」と言い訳して,「ほなら,わざわざイベントで発表するはずがないでしょ,旦那さん。信用できまへんで〜。」と技術素人の裁判官にバッサリ切られたのはどうもねー。
 同じ技術屋として彼をかばいたい,無罪になって欲しい……という気持ちは大事だが,さすがにコレは引いてしまいました。子供じゃないんだから,すぐバレるようなウソはいけません*2
 また,支援される方が声高に繰り返し,「被害者の穴が大きかった。被害者がズサン。被害者の責任こそ問われるべき。」と騒いでも,技術以前の社会常識から言って,「鍵を閉め忘れた家なら不法侵入してよい」とはいえないから,彼の無罪の根拠にはならないだろう。逆に「反省してない証拠」と揚げ足をとられかねない*3。法律家は桃太郎侍の模様*4

*1:それはネットで評釈発表している法律家にお任せ

*2:もちろんバレないウソならいいという意味ではなし

*3:実際,そのように量刑判断されたらしい

*4:人の落ち度に漬け込む不埒な奴!許せん!とかね